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ガラス業者が解説!窓ガラスの種類・失敗しない選び方

窓ガラス交換やガラスの取り付けを、ご検討中の方へ。
この記事では、様々な種類のガラスを取り扱っているガラス業者が、窓ガラスの種類をご紹介します。
ガラスの構造別・お悩み別に切り口を分けて、それぞれのガラスの特徴や効果を解説しています。
窓に関してお悩みがある方は、
「【お悩み別】効果的な窓ガラスの種類一覧」からご覧ください。
今ある窓のガラスの種類を知りたい方、
ガラスの種類を一覧で見たい方は、
「【ガラスの構造別】窓ガラスの種類一覧」からご覧ください。

どのガラスが良いかわからない場合は、窓のプロへお気軽にご相談ください。
お悩みや既存窓の状態に合わせて、最適なガラスをご提案いたします。


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窓ガラス交換全般の知識を取り入れたい方は、以下の記事をご参照ください。


【ガラスの構造別】窓ガラスの種類一覧


窓ガラスの種類を大きく分けると、以下の3つとなります。
- 単板ガラス
-
1枚で構成されたガラス。
- 複層ガラス
-
2枚以上で構成され、空気層(中空層)を設けたガラス。
- 合わせガラス
-
2枚以上で構成され、特殊フィルムを挟み込んだガラス。
それぞれのガラスは、さらに細かく分けることができ、性能・効果が異なります。
以下の一覧表をご覧ください。






ここでは、それぞれのガラスの特徴や効果を詳しく解説していきます。
各ガラスの見本写真も掲載しているので、ご自宅の窓はどのガラスをなのか?見比べてみてください。



ご自宅の窓の種類や、交換したいガラスの種類がわかっていると、ガラス交換を業者に依頼する際にお見積もりやご提案がスムーズです!
単板ガラス:1枚のガラス


単板ガラスは、1枚で構成されたガラスのことです。
加工しやすいため、窓だけでなく、家具や建具などにも使われます。
実は、後述する 複層ガラスが登場する前までは、単板ガラスという呼び名は存在していませんでした。
複層ガラスと区別するために、単板ガラスという呼び名が付きました。



ガラスに加工をすることで、様々な効果が得られます。
ここからは、単板ガラスの種類をご紹介します。
透明ガラス(フロートガラス)
透明ガラス(フロートガラス・フロート板ガラス)は、普通のガラスのことです。
ガラス自体の色は、薄い1枚で見ると透明に見えますが、分厚くなると青み・緑みがあり、青板ガラスとも呼ばれます。
採光性があるので、昔の一般住宅の窓はもちろん、ガラス棚板、ドアのガラスなど、様々な場所で使われています。
透明ガラスの厚みは2mm~19mmまであり、薄いものほど価格が安いですが、割れやすいです。



一般住宅のアルミサッシには3~5mmの透明ガラスが収まっていることが多いです。
型板ガラス(凸凹ガラス)
型板ガラス(凸凹ガラス)は、透明ガラスの片面に型模様をつけたガラスです。
触ると、片面はツルツル、もう片面は凸凹としていて、窓の場合は一般的に、凸凹面が室内側になるように取り付けられます。
採光性がありながら、光を拡散してプライバシーを確保できるので、 浴室や脱衣所・トイレ・間仕切りなどでよく使われます。


厚みは2mm/4mm/6mmで、2mmは梨地、4mm/6mmは霞模様がつけられています。



梨地の型板ガラスは、廃盤となってしまったので、万が一割れた場合には、別の種類のガラスへの交換となります。
古いお家によく見る、花やダイヤ模様の型板ガラスも廃盤で、同様の対応となります。
すりガラス(くもりガラス)


すりガラス(くもりガラス)は、透明ガラスの片面に、金剛砂という粉末状の鉱物を吹き付け、不透明に加工したガラスです。
加工した面は、視界を遮る乳白色になり、触るとザラザラしていて、手垢が付きやすいです。
ただし、水に濡れるとガラスが透けて見えてしまうため、浴室など水回りでの使用には向きません。
均等に光をやわらかく採り入れるガラスなので、和室の引き戸やライトテーブル、トレース台など使われることが多いです。
フロストガラス
フロストガラスは、すりガラスと非常に似ていますが、加工面をより滑らかにして、汚れを付きにくくしたガラスです。
加工面を触って比べると、すりガラスはザラザラしていて、フロストガラスはサラサラしています。
見え方は、フロストガラスの方がやや透け感がありますが、水に濡れてもぼんやりとして見えます。
おしゃれなインテリアとしても用途が多く、間仕切りや家具などでよく使われます。
網入りガラス


網入りガラスは、透明ガラスに金網(ワイヤー)を入れたガラスです。
ワイヤーの配置がひし形だと「ヒシワイヤ」、マス目状だと「クロスワイヤ」、縦線状だと「プロテックス」と、種類が分かれます。
金網はガラスの強度を上げるわけではなく、火災時にガラスの飛散を抑えたり、延焼を防いだりするために内蔵されています。
建築基準法などで定められた「防火地域」と「準防火地域」では、ヒシワイヤかクロスワイヤの網入りガラスの設置が義務付けられています。
それゆえに、元々 網入りガラスが入っていた窓に、網入り以外の種類のガラスを入れることはできません。
網入りガラスは、型板ガラスと組み合わせることができ、視界を遮りたい場所でも使えます。
網入りの透明タイプは「磨」、型板タイプは「霞」と言います。



網入りガラスに熱がこもると、熱割れを起こしてヒビ割れやすくなります。
熱割れでの割れ替えは、当店でもよくご依頼をいただきます。
強化ガラス
強化ガラスは、透明ガラスに熱処理をして急冷し、透明ガラスの約3~5倍程度の強度があるガラスです。
ガラスが割れたときに、破片が粒状になり、大きな怪我を防ぐことができます。


ガラステーブルの天板やガラス棚板、ショーウインドウ、学校やビルの窓などで使われることが多いです。
なお、透明ガラスよりもガラスの強度は上がりますが、一点に強い力が加わると簡単に割れてしまうので、防犯効果はありません。
熱線吸収・反射ガラス


熱線吸収ガラスは、ガラスの原料に金属を加えて着色し、日射熱を吸収するガラスです。
ガラスの色は、グレーやブロンズ、グリーンなど色が付いていて、透明ではありません。


熱線反射ガラスは、透明ガラスの片面に特殊金属膜をコーティングし、日射熱を反射するガラスです。
昼間はガラスを外から見ると、鏡のようで、室内が見えにくくなります。
また、どちらのガラスもUVカット効果があります。



夏の室温上昇を抑えながら、窓際の眩しさや目隠し対策ができます。
Low-Eガラス


Low-Eガラスは、透明ガラスの片面にLow-E膜という特殊金属膜をコーティングしたガラスです。
Low-Eは、低放射という意味で、放射熱(=太陽の熱や暖房の熱)を反射したり吸収したりして、夏と冬の室温を快適に保つ効果があります。
複層ガラスと組み合わせて使われることが大半で、Low-E複層ガラスと呼ばれます。
高透過ガラス


高透過ガラスは、青み・緑みを極限までなくした、無色透明のガラスです。
ガラスを通して見ても、本来の色を見せることができるため、ショーウインドウやショーケースなどで使われます。
デザインガラス


デザインガラスは、デザイン性に優れたガラスを指し、インテリア用途となります。
- 和紙ガラス
- レトロガラス
- アンティークガラス
- エッチングガラス
- カラーガラス
ガラスの柄・模様、色、質感、色など、幅広い種類があります。
複層ガラス:2枚以上のガラスの間に空気層を設けている


複層ガラスは、2枚以上のガラスで構成され、ガラスとの間に空気層(中空層)が設けられています。


空気層は熱を通しにくい性質があり、外の冷気は室内に入りにくく、室内の暖気は逃げにくいのです。
複層ガラスは、断熱効果の高いガラスとして、一般住宅によく使われるようになりました。



複層ガラスは、使用するガラスの種類や枚数を変えることで、断熱性能がアップしたり、他の機能もプラスされます。
ここからは、複層ガラスの種類をご紹介します。
ペアガラス


ペアガラスは、2枚の透明ガラスの間に中空層を設けたガラスです。
中空層は乾燥状態を保つため、吸湿剤を封入したスペーサーで密閉されています。
中空層は6mm/12mmが一般的で、ガラスの総厚は最低でも12mmまたは18mmとなります。
既存のアルミサッシに収まらないことが大半で、ガラスにアタッチメントを装着するかサッシ交換が必要です。



サッシ交換だと費用が高くなってしまうので、アタッチメントをおすすめします。
他には、後述する 薄型の真空ガラスを選択する方法もあります。
中空層の幅が広いほど、ガラスは分厚くなりますが、断熱性能は高くなり、アルゴンガスやクリプトンガスを入れると、より断熱性能がアップします。
ガスが入っていない1番ベーシックなペアガラスだと、断熱性能は透明ガラスの約1.7~2倍です。
ペアガラスの片面を、網入りガラスや型板ガラスにしたタイプもあるので、防火地域や目隠ししたい窓でも対応可能です。



断熱性能が高いとはいえ、既存窓がアルミサッシの場合は、ペアガラスでも寒い、というケースはあります。
Low-E複層ガラス(エコガラス)


Low-E複層ガラス(エコガラス)は、Low-Eガラスともう1枚のガラスで構成され、中空層を設けたガラスです。
Low-EガラスにコーティングされたLow-E膜のおかげで、断熱・遮熱性能に優れており、中空層があることで断熱性能もさらにアップします。
Low-E膜が室外側のガラスにコーティングされていると遮熱特化タイプ(グリーン)、室内側のガラスにコーティングされていると断熱特化タイプ(クリア)で区別されます。
遮熱タイプ


断熱タイプ


夏の日射熱で暑くなりやすい窓は遮熱タイプ、日が当たらない部屋の窓は断熱タイプ、のように使い分けるケースもあります。



区別されているものの、遮熱タイプの方が断熱性能も遮熱性能も高いので、当店は遮熱タイプを推奨しております。
2010年頃からは、ペアガラスよりもLow-E複層ガラスの方が普及率が高まり、今では一般住宅の窓ガラスのスタンダードとなっています。
ペアガラスと同様、中空層が広く、ガスが入っていると、より断熱性能が上がりますが、ガラスは分厚いです。
既存窓のサッシに収まらない場合は、アタッチメント付きのLow複層ガラスや真空ガラスを選びましょう。



Low-E複層ガラスの片面の透明ガラスを、網入りガラスや型板ガラスに変更も可能です。
真空ガラス


真空ガラスは、2枚のガラスの間に、真空状の中空層を設けた薄型のガラスです。
中空層が真空だと、より熱を通しにくく、中空層の幅を広げなくても高い断熱性能を発揮できます。
さらに、真空は音も通しにくいため、遮音性能も高く、その効果は防音ガラスに匹敵するほどです。


真空ガラスは、日本板硝子株式会社が販売しており、「スペーシア」シリーズが主流です。
ガラスの総厚は6.2mmと、一般的なサッシに収まるサイズで、真空層があり、Low-Eガラスと透明ガラスで構成されています。


スペーシアは、ベーシックなタイプの他、遮熱性能を高めた「スペーシアクール」や遮音性能を高めた「スペーシア静」、断熱性能は非常に高い「スーパースペーシア」など、バリエーション豊富です。
▼スペーシアクール


▼スペーシア静


▼スーパースペーシア


スペーシアクールだと、断熱性能は透明ガラスの約6倍で、遮熱性能は約4倍で、冬も夏も快適な室温をキープできます。
なお、真空ガラスは透明タイプの他、網入りタイプ・不透明なすりタイプも選べます。



スペーシアクールでの窓ガラス交換は、国から補助金がもらえる可能性があります。
窓ガラス交換で使える補助金は、以下の記事で詳しく解説しています。


トリプルガラス


トリプルガラスは、3枚のガラスで構成され、2つの中空層を設けたガラスです。
スーパースペーシアと同じくらいの断熱性能で、断熱に特化したガラスと言えます。
しかし、ガラスの単価が高く、ガラスの総厚が30mm以上もある点はデメリットです。



正直なところ、当店ではトリプルガラスでの窓ガラス交換をご希望される方はほとんどおらず、真空ガラスへの交換の方がメリットを感じていただけるようです。
合わせガラス:2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟み込んでいる


合わせガラスは、2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟み込んで圧着させたガラスです。
複層ガラスと混同されがちですが、構造が異なり、合わせガラスは安全性や防犯性を重視しています。



特殊フィルムの種類や厚みで、性能に違いがあります。
ここからは、合わせガラスの種類をご紹介します。
防音合わせガラス


防音合わせガラスは、2枚のガラスの間に、制震効果の高い 防音特殊フィルムを挟み込んで圧着されたガラスです。
音は、物体が振動して、空気が波のように押し出されて伝わります。
防音特殊フィルムは、その音の振動を熱に置き換えたり吸収したりすることで、音の波を消滅させ、遮音性能を高めています。


室外の騒音の他、室内から漏れる音も窓ガラスを通りにくくなります。
また、防音特殊フィルムは、UVカット効果やガラスが割れたときの飛散防止効果があります。



ガラス面の遮音性能は、防音合わせガラスで高められますが、サッシの遮音性能はそのままです。
窓の防音対策は、サッシの気密性を高める必要があるので、内窓リフォームも合わせて検討しましょう。
防犯合わせガラス


防犯合わせガラスは、2枚のガラスの間に、30ミル(約0.8mm)以上の厚みの特殊フィルムを挟み込んで圧着されたガラスです。
空き巣のよくある手口の こじ破りや打ちやぶりに効果的です。
窓ガラスを割っても、特殊フィルムのせいで開口が生じにくいので、鍵を開けて家に侵入するまでに時間がかかるのです。
特殊フィルムの厚みは、30ミル(約0.8mm)/60ミル(約1.5mm)/90ミル(約2.3mm)で、厚くなるほど、防犯効果が高まります。


なお、防音合わせガラスと同様、特殊フィルムにはUVカット効果・飛散防止効果があります。



特殊フィルムではなく、強靭なポリカーボネート板を挟んだ防犯合わせガラスもあります。
安全合わせガラス


安全合わせガラスは、30ミル以上60ミル未満の特殊フィルムを用いた 合わせガラスのことです。
30ミルの防犯合わせガラス=安全合わせガラスとなります。
防犯合わせガラスと同様、飛散防止+耐貫通性能があります。
そのため、台風による飛来物の衝撃で窓ガラスが割れても、被害を最小限にできます。



ガラスの破片で怪我をしたり、開口が生じて雨風が室内に入りにくかったり、という面で、台風対策としておすすめです。
防災安全合わせガラス


防災安全合わせガラスは、60ミル以上の特殊フィルムを用いた 合わせガラスのことです。
60ミル以上の防犯合わせガラス=防災安全合わせガラスとなります。
実は、30ミルの安全合わせガラスだと、屋根瓦相当の飛来物の衝撃には耐えられません。
しかし、60ミル以上の防災安全合わせガラスなら、飛来物がガラスを貫通せず、被害を抑えられます。



絶対に割れないガラスはありませんが、防災安全合わせガラスで台風対策をしておけば、割れても雨風が室内に入りにくくなります。
【お悩み別】効果的な窓ガラスの種類一覧


窓ガラスの種類は多く、それぞれのガラスの違いがわかりにくかったり、結局どのガラスが適しているのかわからなかったり、迷われる方も多いでしょう。
ここでは、窓のお悩みに合わせて、効果的な窓ガラスをご紹介します。
窓際の寒さにお悩みなら
「窓の断熱:ペアガラス・Low-E複層ガラス・真空ガラス」をご覧ください。
窓ガラスの結露にお悩みなら
「窓の結露:真空ガラス」をご覧ください。
窓際の暑さにお悩みなら
「窓の遮熱:Low-E複層ガラス・真空ガラス」をご覧ください。
窓際の騒音にお悩みなら
「窓の防音:防音合わせガラス・真空ガラス」をご覧ください。
窓の空き巣対策にお悩みなら
「窓の防犯:防犯合わせガラス」をご覧ください。
窓の台風対策にお悩みなら
「窓の台風対策:安全合わせガラス・防災安全合わせガラス」をご覧ください。
窓の目隠し対策にお悩みなら
「窓の目隠し:型板ガラス・すりガラス」をご覧ください。
窓の断熱:ペアガラス・Low-E複層ガラス・真空ガラス


- 冬になると窓際が寒い
- 窓からひんやりした空気が流れてくる
- 暖房をつけているのに部屋が寒い
窓の断熱性能を高めるには、ペアガラスやLow-E複層ガラス、真空ガラス、トリプルガラスといった断熱ガラスが効果的です。
1番のおすすめは、真空ガラスです。
断熱性能が非常に高く、ガラス面の結露防止もできる上に、薄型のガラスなのでサッシ交換が必要なく、リフォーム費用が最小限です。
ベーシックな真空ガラス スペーシアでも、断熱性能は透明ガラスの約4.6倍で、窓ガラスが冷えにくく、暖房が効きやすいお部屋になります。





真空ガラスは、断熱効果の他に、結露防止効果や防音効果も期待できます。
トリプルガラスは断熱効果が高いのですが、ガラス自体が高額で、厚みもあるためサッシ交換が必須となり、サッシ交換費用もかかってしまいます。
ペアガラスでは断熱効果がそこまで高くなく、Low-E複層ガラスは遮断熱効果がありますが、アルミサッシに収まらないことが多く、アタッチメントが必要です。



既存窓のサッシやご予算によって、最適な断熱ガラスは異なりますが、真空ガラスは費用対効果が高く、メリットが多いので推奨しています。
断熱ガラスの効果や種類は、以下の記事で詳しく解説しています。


窓の結露:真空ガラス


- 窓ガラスの結露がひどい
- カーテンまでびちゃびちゃ
- 結露取りが面倒
窓ガラスの結露防止には、真空ガラスが効果的です。
ベーシックなスペーシアだと、室温20℃・湿度60%の場合、外気温-26℃まで結露しません。
ワングレード上げたスペーシアクールだと、同環境下で、外気温-38℃まで結露しなかったデータがあります。




真空ガラスは、断熱性能が高いため、窓ガラスが冷えにくく、結露しにくい状態となります。
もちろん、室内が暑すぎたり湿度が高すぎたりすると、結露する可能性はありますが、適切な室温・湿度であれば、結露を気にすることなく、快適に過ごせます。



室温20℃前後、湿度は50%前後が望ましいです。
ただし、サッシも結露している場合は、窓ガラス交換だけでは対処できないため、真空ガラスを組み込んだ内窓リフォームをご検討ください。
結露しにくい窓ガラスの効果や種類は、以下の記事で詳しく解説しています。


窓の遮熱:Low-E複層ガラス・真空ガラス


- 夏になると窓際が暑い
- 日差しや西日が強い
- 冷房をつけているのに部屋が暑い
窓の遮熱性能を高めるには、Low-E複層ガラスや真空ガラス スペーシアクールが効果的です。
Low-E複層ガラスも真空ガラス スペーシアクールも、夏は室内を涼しく、冬は室内を暖かく保てます。
以下は、Low-E複層ガラスの窓の夏と冬の室温を、普通のペアガラスと比較したデータです。







ペアガラスよりLow-E複層ガラスの方が、遮熱にも断熱にも効果的であることがわかります。
以下は、真空ガラス スペーシアクールの夏のガラス表面温度を、透明ガラスと比較したデータです。


スペーシアクールも日射熱の影響を受けにくく、窓際が暑くなりにくいです。
断熱効果は、真空ガラス スペーシアクールの方が性能が優れているため、その点も含めると、スペーシアクールの方がおすすめです。



ちなみに、熱線反射ガラスや熱線吸収ガラスのような遮熱ガラスも、窓ガラスの遮熱に効果的ですが、それらには冬の断熱効果はありません。
遮熱ガラスの効果や種類は、以下の記事で詳しく解説しています。


窓の防音:防音合わせガラス・真空ガラス


- 窓の外から聞こえる車や電車の走行音がうるさい
- 窓の外の騒音で眠れない、勉強や仕事に集中できない
- ペットや子どもの声、楽器の音が窓の外に聞こえていないか心配
窓ガラスの遮音性能を高めるなら、防音合わせガラスや真空ガラスが効果的です。
以下の表は、遮音性能の等級の一覧で、T-4だと防音効果が最大になります。


実は、防音合わせガラスと真空ガラスでも、T2~T3の遮音性能なのです。
気密性の低いアルミサッシの場合、防音ガラスに交換しても、サッシから騒音が出入りしています。
つまり、窓の防音対策は窓ガラス交換だけでは効果がなく、サッシの気密性を高めることが必要ということです。
サッシの気密性を高めるには、内窓リフォームが1番効果的ですので、まずはそちらをご検討ください。



既存窓が樹脂サッシだったり、内窓がついていたりする場合は、防犯合わせガラスや真空ガラスへの交換で、より防音効果を実感していただけます。
防音ガラスの効果や種類は、以下の記事で詳しく解説しています。


窓の防犯:防犯合わせガラス


- 死角になる窓がある
- 空き巣被害に遭うのがこわい
- 防犯対策を強化したい
窓の防犯対策には、60ミルの防犯合わせガラスが効果的です。


約1.5mmの特殊フィルムがあることで、簡単にこじ破りや打ち破りがされず、既存窓のアルミサッシにも収まり、費用を最小限に抑えられます。
さらに、防犯合わせガラスには、以下のCPマークがつけられており、これは侵入に5分以上かかるガラスであることを意味するため、空き巣の抑止力にもなるでしょう。





価格は高くなってしまいますが、効果を重視するなら90ミルの防犯合わせガラスへの交換もありです!
防犯ガラスの効果や種類は、以下の記事で詳しく解説しています。


窓の台風対策:安全合わせガラス・防災安全合わせガラス


- 台風の影響を受けやすい地域なので心配
- 台風シーズン前にしっかり対策したい
- 一部の窓だけでもちゃんとした対策をしておきたい
窓の台風対策には、30ミルの安全合わせガラスがおすすめです。
約0.8mmの厚みの特殊フィルムですが、小石が飛んできてガラスが割れても飛散せず、開口は生じません。
ただ、屋根瓦くらいの飛来物の衝撃には弱く、貫通してしまいます。
台風の影響が大きい地域や、大きな飛来物が飛んできそうな場所の窓は、60ミル以上の防災安全合わせガラスがおすすめです。



安全合わせガラスと防災安全合わせガラスを使い分ければ、必要最低限の費用で、しっかりとした台風対策ができます。
台風に強い窓ガラスの効果や種類は、以下の記事で詳しく解説しています。


窓の目隠し:型板ガラス


- 通りに面した窓や、隣の家との距離が近い窓がある
- レースのカーテンをしても外から室内がうっすら見える
- レースのカーテンをせずに窓の目隠しをしたい
目隠し対策ができるガラスは、型板ガラスやすりガラス、フロストガラスがあります。
この中でも型板ガラスは1番安価で、汚れが付きにくく、掃除もしやすいので使い勝手が良く、おすすめです。


浴室や脱衣所、トイレの窓など、様々な場所の窓で使えます。



すりガラスとフロストガラスは、和室のガラスや間仕切りなどで使用すると良いでしょう。
失敗しない!窓ガラスの選び方


窓ガラス交換で失敗した!という方は、ガラス選びで失敗している可能性があります。
以下2点を踏まえて、窓ガラスを選びましょう。
- 窓のお悩みを解決できるガラスなのか?
- 既存窓のサッシに収まる厚みのガラスなのか?
窓のお悩み・既存窓のサッシの種類に合わせて選ぼう
窓の断熱・遮熱・防犯・台風対策をご希望なら、窓ガラス交換から検討してみましょう。
断熱・遮熱の場合は真空ガラス スペーシアクール、防犯・台風対策の場合は60ミル防犯合わせガラスがおすすめです。
オーバースペックだと感じる・費用をもう少し抑えたいという方は、それぞれ、真空ガラス スペーシア・30ミルの防犯合わせガラスが良いでしょう。
窓の結露防止・防音をご希望の方は、窓ガラス交換をするより内窓リフォームが効果的です!



結露や防音は、窓ガラスはもちろん、サッシの対策が必要になってきます。
サッシがどの部分を指すのかよくわからない、という方は、以下の図をご覧ください。


サッシは、枠と框部分を指します。
ガラスも含めた障子部分をサッシと言うケースもあります。
窓ガラス交換では、サッシからガラスを取り外して、新しいガラスに入れ替えるので、サッシは交換しません。
サッシは、材質によって以下の4種類に分けられます。
- アルミサッシ
- 樹脂サッシ
- 木製サッシ
- 複合サッシ


一般的な住宅ではアルミサッシがよく使われておりますが、断熱性・気密性の低さが欠点です。
また、溝幅9mmまたは11mmであることが多く、厚みのあるガラスは収まりません。
断熱性能を高めようと、複層ガラスに交換したくても、真空ガラス以外の複層ガラスは12mm以上と分厚く、収まらないケースが大半です。


もし真空ガラスに交換できたとしても、サッシはアルミサッシのままなので、サッシの断熱・遮音性能は上がりません。
そのため、最近では気密性の高い樹脂サッシに交換したり、内窓リフォームをするケースが増えています。



すでに樹脂サッシや内窓がついているなら、窓ガラス交換でも十分な断熱・防音効果を実感していただけます。
内窓リフォームや窓交換(カバー工法・はつり工法)については、以下の記事で解説しています。


困ったら窓のプロに無料相談!LINEなら24時間受付中


困ったときには、窓に詳しいプロの業者に相談した方が、的確なアドバイスをもらえます。
当店では、窓ガラス交換・内窓リフォーム・窓交換を、自社内施工で承っており、現場での実績豊富な職人による一貫対応です。
直接 窓のプロに相談ができますので、ご不明点やご不安な点は、なんでもお申し付けください。


お見積もりに必要な情報
❶ 窓ガラス交換箇所の寸法
・縦横のゴムパッキンからゴムパッキンまでの寸法


❷ 窓ガラス交換箇所全体の写真
❸ 窓ガラス交換する建物のご住所
※寸法はざっくりでも構いません!
※2025年の補助金利用の場合は、補助額や適用条件が公表され次第、補助額も含めたお見積もりをいたします。
当店の窓ガラス交換事例・口コミは、以下の記事をご参照ください。

